コラーゲンの基礎知識☆
●コラーゲンとは?
コラーゲンはたんぱく質の一種で、身体の皮膚や筋肉・内臓・骨・関節・目・髪など、あらゆる全身の組織に含まれており、主にそれらの細胞を繋ぎとめる働きをしています。
たんぱく質は、多くの食品にも含まれており、その名前は誰もが知っていると思いますが、その正体はアミノ酸が多数結合してできたものなのです。
そのアミノ酸には、基本的に必須アミノ酸(注1)9種と非必須アミノ酸11種の計20種(注2)が存在し、その種類や数、結合の順序によって、膨大な種類のたんぱく質が生成されています。
その数は、生体内において約10万種類も存在するといわれ、ひとえにたんぱく質といってもこれだけ多くの種類があり、その機能も様々なものがあります。
コラーゲンはそのたんぱく質の代表とも言えるものであり、約10万種ある生体内のたんぱく質のうちの、実に
約30%はコラーゲンが占めているのです。
コラーゲンは、それだけ人間の身体にとって大きな存在であることがわかりますね。
(注1)生体内で合成できず、食物として摂取する必要があるアミノ酸を必須アミノ酸と言い、フェニルアラニン・トリプトファン・リシン・スレオニン・バリン・イソロイシン・ロイシン・メチオニンの8種に、ヒスチジン(幼児は必須)を足した計9種のアミノ酸のことを指します。
(注2)遺伝子によってコードされているアミノ酸の数は20種類です。
コラーゲン生成の仕組み
からだの中のコラーゲンは、ビタミンやミネラルと違い、必要に応じて体内でアミノ酸を原料につくられます。具体的には、食事からとったタンパク質は消化酵素(ペプシンやトリプシンなど)によりアミノ酸に分解され吸収された後、いろいろな酵素の働きによってからだに必要なタンパク質へとつくり替えられます。 コラーゲンも同様にしてつくられていますが、他のタンパク質とは異なっているところがあります。それはアミノ酸の組成が特殊であることと、「ヒドロキシプロリン」というアミノ酸がたくさん含まれていることで、コラーゲンがその役割を果たすために必要なものです。 つくられたコラーゲンは、ずっとそのままでいるわけではなく、一定期間を経て古くなるとアミノ酸に分解され、代わりに新しいコラーゲンがつくられるという新陳代謝を繰り返しています。
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Last update:2023/12/4